후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
正岡 容의 寄席囃子 正岡容寄席随筆集(ずいひつ よせばやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 112,259자 · 222화면
辺りが真っ青に暮れかけてきました。八王子の町へ着いた頃にはもうとっぷりと暮れつくして、この甲州街道の親宿へは、ざんぎり物の書割のように灯が入っていました。何とかいう牛肉屋へ案内されて、ふんだんに牛と、豚を食べました(そうそう、昼間、この町の古本屋でまだ新しい久保田万太郎氏の『東京夜話』、近松秋江氏の『蘭燈情話』など求めました。そこには同じ久保田さんの『駒形より』のたいそう綺麗なものもありましたっけ)。さて、ぐずぐずに酔って、その晩、遅い電車で帰って来ました。
晦日はおかげでだいぶ、頭が治りました。ハガキを書くと少し手が慄えたが、もう痛まないだけでも大助かりです。やっぱり八王子へ行っただけのことはあったと思いました。元気で、薄ら日の中を、浅草の熊谷稲荷のはなし塚の法会へ出かけてゆきました。いろいろの落語家たち、講釈師たち、野村さん、鈴本亭主人、伊藤晴雨画伯、それに小咄をつくる会の人たちなどに会いました。珍しく二階にしつらえられた本堂で私は、文楽君と並んで座って、ぼんやり読経を聞いていました。芥川さんの何かの小説に「読経を新内のように聴いていた」という一齣がありましたね。