후리가나로 읽는 일본 고전
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てらだせんせいのついおく
寺田先生の追憶
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 寺田先生の追憶(てらだせんせいのついおく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,152자 · 26화면
一つ断層の研究を始めようじゃありませんか」という話であった。
先生の断層や地殻の変形に関する色々な研究というのは、その起りは此処にあったのである。そしてこの研究に芽生えた思想は、粉体の特殊な性質の研究や割れ目の理論を経て、遂に先生晩年における「生命と割れ目」の論文まで、発展して行ったのである。
菓子箱の蓋の「実験」があって間もなく、丁度その頃私たちの実験室へ遊びに来ていたNM君が、この実験を本式に始めることになった。本式といっても、その装置というのは、紙箱の一側面を硝子板にして、その隣りの面を移動出来る壁にしただけである。その中に砂を深さ五分ばかり入れてならし、その上に白砂糖を薄く撒いて又砂を入れるという風に何段にもして、砂を一杯入れるのである。白砂糖の層は横の硝子板から見ると、白線になってあらわれ、これが断層の目印になるのであった。壁を引くと、砂はいくつもの断層になって崩れるのが綺麗に見えた。そして一度崩したものを押し上げると、今度はちがった面に断層が出来て盛り上るので、白線は地殻の褶曲に似たような形になるのであった。
この実験はその後、NM君によって理化学研究所の実験室で数年続けられた。