후리가나로 읽는 일본 고전
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えいがじだい
寺田寅彦随筆集 第二巻
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 寺田寅彦随筆集 第二巻(えいがじだい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 207,099자 · 419화면
「マグロノサシミ」に悲劇を感じる私はこの自殺の一幕に一種の喜劇を感得する。しかし、もしかするとその場合の子規の絶叫はやはりある意味での「笑い」ではなかったか。これを演出しこれを書いたあとの子規はおそらく最も晴れ晴れとした心持ちを味わったのではないか。
夏目先生の「修善寺日記」には生まれ返った喜びと同時にはるかな彼方の世界への憧憬が強く印せられていて、それはあの日記の中に珠玉のごとくちりばめられた俳句と漢詩の中に凝結している。子規の「仰臥漫録」には免れ難い死に当面したあの子規子の此方の世界に対する執着が生々しいリアルな姿で表現されている。そしてその表現の効果の最も強烈なものは毎日の三度の食事と間食とのこくめいな記録である。「仰臥漫録」から「ヌク飯」や「菓子パン」や「マグロノサシミ」やいろいろの、さも楽しみそうに並べしるしたごちそうを除去して考える事は不可能である。
「仰臥漫録」の中の日々の献立表は、この命がけで書き残された稀有の美しい一大詩編の各章ごとに規則正しく繰り返されるリフレインでありトニカでなければならない。
夏
近年になって、たぶん大正八年の病気以来の事と思うが、毎年夏の来るのが一年じゅうのいちばんの楽しみである。