후리가나로 읽는 일본 고전
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「てらだとらひこのついそう」あとがき
寺田寅彦 わが師の追想
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 寺田寅彦 わが師の追想(「てらだとらひこのついそう」あとがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,239자 · 65화면
ちょうどその頃は真空管が我が国でも実用化されかけて来た時であったし、それに桃谷君の親戚に当たる関西のある大会社でも、その方面に力を入れようとしていたので、無線関係の題目を研究実験に選ぶことに一応考えを決めた。
もっとも寺田先生のことは、冬彦の名を通じてよく知っていたし、時々御宅の方へ遊びにも行っていたので、事情さえ許せば、先生の下で研究実験の指導をうけたいという強い希望が心の底にはあった。しかし先生の教室で、煙草の煙のもつれ方や三味線の音響学的研究をしたのでは、金を儲ける方とはどうにも関係のつけようがないと思って、真空管の方を特に実際方面のことと関聯をつけて研究して見たらという気になった。
桃谷君は高等学校時代からの友人で、一緒に物理へはいって来ていたのであるが、そういうつもりならば一応問い合わせて見ようと言って、その長兄の意見を求めてくれた。ところがその返事が、私には天啓であった。別に変わった意見が出たわけではないが、そういう偉い先生に個人的に接触する機会があるなら、それを逃すのは損だ、卒業してからのことはまたその時になって考えたら良かろうというのである。