후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しょうぎのおに
将棋の鬼
坂口 安吾의 将棋の鬼(しょうぎのおに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,311자 · 9화면
これのあるうちは、木村は本当に救われておらぬ。一介の勝負師になりきらねばならぬ。骨の髄から勝負ひとつの鬼となりきらねばならぬ。
名古屋の対局では、升田が相手をなめてかかってハッタリ的にでたのに対して、木村はホゾをかため、必死の闘魂をもってかかってきた面影があった。
だから、この一戦に関する限り、木村は勝負の鬼、めざましく、見事な闘魂、身構えであったが、その代り、この一戦だけ、というような超特別の翳があった。
これだけは負けられぬ、そういう特別な翳であり、この一戦を出はずれると、もとの貫禄へ戻りそうな、不安定なものがあった。
そういう危険は升田にもある。ハッタリで指せば負けるのである。
毛一筋の心の弛みによって、勝ちも負けもする、こゝに勝負というものゝ残酷きわまる真相があるのだ。その日によって調子もあり、読みの浅い日、深い日、閃く日、閃きのない日、色々あろうと思う。
私たち文士だと、今日は閃きがないというので、仕事を休んで遊ぶことができる。勝負の方は、そうは行かぬ。約束の日だから、閃きのない日でも、指さねばならぬ。
だから、対局の日を頂点にして、最も閃きの強い日をそこへ持って行くような、心構えと、その完全な用意がなければならぬ。