후리가나로 읽는 일본 고전
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ちいさなやぎのきろく
小さな山羊の記録
坂口 安吾의 小さな山羊の記録(ちいさなやぎのきろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,402자 · 19화면
然し、破局が来た。それは当然来るべきものであったろう。
私は秋の深まる頃から、アドルムの量が二十錠を必要として、ようやく三時間ほど眠り得る程度に衰えていたが、それらの薬品中毒の症状が、ぬきさしならぬものとなっていた。
洟汁の流れが間断なく、一分以上洟をかまずにいるということが出来ない。かみ残された何分の一かは常に間断なく胃に流れこみ、終日吐き気を忘れることが出来なくなっていた。
つゞいて皮膚が、たえがたく、かゆくなった。はじめは虱などのせいかと思い、夜毎にD・D・Tをまいたが反応がないので、常に家に硫黄風呂を絶やさず、朝から夜中まで四五回ずつ、風呂につかった、然し、全身の掻ゆさは増すばかりであった。
気分転換が何より必要だから、キャッチボールをしたり、フリーバッチングをしたりしたが、やがて、その気力も失った。それと同時に、もはや一行も書き得なくなった。それは去年の十二月半頃からのことであった。もはや外出の気力も失ったのである。
私は、然し、さらに、勇気をふるい起した。
私の長篇小説の舞台の三分の一ほどが京都になっていた。私は以前、一年半ほど京都に住んでいたが、十何年も昔のことで、もう、京都の言葉が思いだせない。