후리가나로 읽는 일본 고전
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こはるのきつね
小春の狐
泉 鏡花
泉 鏡花의 小春の狐(こはるのきつね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,102자 · 27화면
」
「おお、可恐やの。」
「やあ、旦那、松露なと、黄茸なと、ほんものを売ってやろかね。」
「たかい銭で買わっせえ。」
行過ぎたのが、菜畑越に、縺れるように、一斉に顔を重ねて振返った。三面六臂の夜叉に似て、中にはおはぐろの口を張ったのがある。手足を振って、真黒に喚いて行く。
消入りそうなを、背を抱いて引留めないばかりに、ひしと寄った。我が肩するる婦の髪に、櫛もささない前髪に、上手がさして飾ったように、松葉が一葉、青々としかも婀娜に斜にささって、(前こぞう)とか言う簪の風情そのままなのを、不思議に見た。茸を狩るうち、松山の松がこぼれて、奇蹟のごとく、おのずから挿さったのである。
「ああ、嬉しい事がある。姉さん、茸が違っても何でも構わない。今日中のいいものが手に入ったよ――顔をお見せ。」
袖でかくすを、
「いや、前髪をよくお見せ。――ちょっと手を触って、当てて御覧、大したものだ。」
「ええ。」
ソッと抜くと、掌に軽くのる。私の名に、もし松があらば、げにそのままの刺青である。
「素晴らしい簪じゃあないか。前髪にささって、その、容子のいい事と言ったら。」
涙が、その松葉に玉を添えて、