후리가나로 읽는 일본 고전
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ろうじゅうのめがね
小笠原壱岐守
佐々木 味津三
佐々木 味津三의 小笠原壱岐守(ろうじゅうのめがね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 57,249자 · 115화면
対馬守は自若として打ち見守ったままである。その目は、救い手の黒い姿に注がれて動かなかった。しかしやがて肯いた。
「道弥よな」
呟いたとき、頭巾を払って救い手が砂礫に手をついた。――やはりそれはあの道弥だった。崩れるようにうっ伏すと道弥の声が悦びに躍って言った。
「御無事で何よりに厶ります……」
ふいっと対馬守の面に微笑が湧いた。だが一瞬である。打って変った荒々しい声が飛んでいった。
「見苦しい! 退れっ。縁なき者の守護受けとうないわっ。行けっ」
「では、では、これ程までにお詫び致しましても、――手裏剣文放って急をお知らせ致しましたのも手前で厶りました。蔭乍らと存じまして御護り申し上げましたのに、では、では、どうあっても――」
「知らぬ! 行けっ」
「やむをえませぬ! ……」
さっと脇差抜くと、道弥のその手は腹にいった。途端である。対馬守の大喝がさらに下った。
「たわけ者めがっ。言外の情分らぬか。死んでならぬ者と、死なねばならぬ者がある――」
そうしてふいっと声をおとすと言った。
「嬰児が父なし児になろうぞ。早う行けっ」
「左様で厶りましたか! 左様で厶りましたか!」