후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
思わず鼻の筋が弛んで、キーンと泣けそうになってきた。
「オイお前うちの師匠が賞めるなんて滅多にねえんだ、忘れるなよ」
どやしつけるように背中を叩いて芳年がいった。
「ほんとに勉強しておくれよ次郎さん」
笑顔でやさしく芳幾もいってくれた。
「やり……やりますよ……」
いよいよ泣けそうになってくるのに一生懸命次郎吉は耐えた。耐えていた。でもやっぱり次第々々にこみ上げてくるものがあって、目の前いっぱいに仁王立ちしている活けるがごとき黒旋風李達の、ボーッと淡れていってしまうことが仕方がなかった。
さてもういっぺんいわせて貰おう、さるほどに――。
ことごとく世は真夏となって、師匠国芳がこの玄冶店の路次々々へ声涼しげにくる心太売を呼び止めては曲突きをさせたそのあと、二杯酢と辛子で合えたやつを肴に、冷やした焼酎を引っかけるのが日々の習いとなってきたころ、次郎吉の腕はいよいよ上がってどうやら近日師匠の代作の三枚続きを仕上げられる迄に至った。
もちろん芳年、芳幾といっしょにだったが、それにしても、構図は九絞龍と花和尚が瓦灌寺雪の暗闘の大首絵とあっては――。人物風景の大半はほとんどこの兄弟子二人が片づけてしまい、まだ表立って名も貰っていない次郎吉はベトベト胡粉で牡丹雪を降らすばかりだったが、それだけのことでもこの程度の修業年月で