후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
正岡 容의 小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 163,270자 · 325화면
次郎吉は役僧たちの寝る部屋が一杯だからとて、庫裏の脇の長四畳のようなところへ寝かされた。
冷たいゴツゴツした夜具蒲団。
枕許で惨めに一本、燈芯の灯が薄青く揺れていた。
……何だろうあの和尚様のお菜ッたら。
いよいよ募ってきた夜更けの寒さにガタガタ身体中を慄わせながら床の中で次郎吉は、しきりに最前の和尚様の食事のことを情なく思い返していた。
ふた品ほどの皿の上――ひとつは真黒い粒々でもうひとつは茶っぽいドロッとしたものだった。
浜納豆に金山寺味噌、たしかにそうと次郎吉は睨んだ。
どちらも美味しくない、およそ次郎吉の虫の好かないたべものだった。しかもここへきてもう三晩、たいてい毎晩和尚様はあのお菜だった。
他人事ながらあんなお菜ばかりたべていなければならない和尚様が気の毒で気の毒で仕方がなかった。
でも……。
和尚様よりこの俺たちのお菜ときたら、またもっとひでえや。
最前の仇辛い雑炊の舌ざわりを、悲しく次郎吉は舌の上へ喚び戻していた。何とも彼ともつきあい切れない味だった。味も素ッ気もないとよくいうけれど、まだそのほうがいい、味のあるだけいっそう情ない代物だった。