후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうじょがこなかったら
少女がこなかったら
小川 未明
小川 未明의 少女がこなかったら(しょうじょがこなかったら)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 2,519자 · 6화면
おさよは、田舎にいる時分のことを思ったのです。
おじいさんは、車に、芋や大根をのせて、まだ暗いうちから、提燈に火をつけて、それを下げて、村から四里ばかり隔たった街へ引いてゆきました。
家のものも、いっしょに起きて、街へゆかれるおじいさんを見送ったのです。村から、こうして、車を引いて、出てゆくものは、ほかにも幾人かありました。炭俵をつけてゆくもの、また薪のようなものをつけてゆくもの、それらの車のわだちの音が、後になり、先になりして、暗いさびしい道をあちらに消えていったのであります。
「おさよ、今日は、帰りになにか買ってきてやるぞ。」と、出てゆくとき、おじいさんにこういわれると、おじいさんの帰りが、待ち遠しくてたまらなかったのでした。
毎日のように、おじいさんは、秋から、冬にかけて車を引いてゆきました。雪が降ると、もう車を引いて出ることはできなかったからです。
彼女は、おじいさんの引いてゆかれる車の音を聞き分けることができました。
「あの音は、だれの車……。あの音は、だれ……。あの車の音は、おじいさんのだ!」
いつも、燈火の下で、村から、あちらへ遠ざかりゆく、車の音に、耳をすまして、その音を聞き分けていたのでした。