후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
海野 十三의 少年探偵長(しょうねんたんていちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,286자 · 221화면
下をみると、万国堂はあいかわらずまっくらだ。ああ、いま、万国堂の奥では、どのようなことが行われているのであろうか。
春木少年は爆音のちかづく空のかなたと、万国堂のくらい天窓とを、手に汗にぎって見くらべていたが、ちょうどそのとき、警部の一行が到着したらしい。
万国堂の表と裏から、けたたましくドアを叩く音とともに、
「開けろ、開けろ、ここを開けんか」
と、怒号する声がきこえた。
「ああ、有難い、警部さんがやってきた……」春木少年はにわかに気のゆるむのをおぼえたが、そのとき空のかなたから忽然として現われたのは、見覚えのあるヘリコプター、しかも進路は万国堂の方向である。折からの半月を翼にうけて、ゆうゆうとしてこちらへちかづいてくる。
下では警部の一行が、万国堂の表と裏からしきりにドアを叩いていたが、なかから返事がないとみるや、もうこれまでと、ドアをぶっこわしにかかった。しめた! もうこうなれば袋の中の鼠も同然、あの奇怪な小男も猫女も、逃出すみちはどこにもないのだ。
春木少年はほっと胸を撫でおろしかけたが、いやいや、安心するのはまだ早いと気がついた。気になるのはあのヘリコプターだ。