일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまのかみさつじん

山の神殺人

坂口 安吾

坂口 安吾의 山の神殺人(やまのかみさつじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,014자 · 21화면

아오조라 문고

小野は皮肉を浴せたが、諦めて靴をはいた。

「一ツだけ教えてくれ。さッき不二男がここへ来たろう」

「誰も来やしないッたら」

「誰もじゃない。不二男だ。二三十分前に表の戸を叩いたはずだ」

「知らないよ。グッスリねてたから」

小野はドシャ降りの表へでた。うしろで戸がピシャリとしまって、カギをかける音がしている。

「さッき、逃げたのが、不二男さ。奴サン、せっかく恋しい女のところへ駈けつけたのに、先客アリでしめだされ、そッと中をうかがっていたらしいや。このドシャ降りにご苦労な話さね。カツギ屋の後家なんぞ張るもんじゃないよ。カゼをひくだけだ」

不二男に女がいるという噂をきいていた平作は、さてはそれがあの女かと思った。

「あの女は後家ですかい?」

「後家のヒサさ。村一番の働き者で、イタズラ女さ。何人男がいるか分りゃしない。いまに血の雨が降らなきゃいいが、不二男なんぞも、気をつけないと……」

本通りで、平作は小野に別れた。いまに血の雨が降らなきゃいいが……小野の一言が彼の頭にしみついている。

「悪い女にかかりあっていやがる」

不二男のおかげで、わが家がメチャ/\になるような気がした。