후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎひげへんしゅうちょう
山羊髯編輯長
夢野 久作
夢野 久作의 山羊髯編輯長(やぎひげへんしゅうちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,441자 · 102화면
全国一般の社会悪の種類、程度、各地方の風俗習慣、又は、ダラシのない支局通信員の特質、能力、市内その他の花柳界の情勢、待合、芸者のパトロンの尊名から、今東京で封切られている映画が、いつ頃、どこの社の手で、当地方(こちら)のどこの館にかかるか……なぞいうヤヤコシイ事まで、要するにそこいら中に在りとあらゆる何でもカンでも知っていなければ勤まらない。おまけに競争相手の新聞社の通信、編輯能力、工場の能率なぞいうものを隅から隅まで見透しているという、つまるところ、大艦隊の指揮官級の頭脳で、善悪共に社会のトップのトップを切った記事を撰(よ)りすぐって、ほかの新聞と競争して行かなければならない……と云ったら大抵の人間が眼を眩(ま)わすだろう。そんなドエライ人間が、各新聞社に一人ずつ割当てるほど日本に居るか知らん……と肝を潰すかも知れないが、論より証拠だ。そんな人間が一人でも半分でも居なければ、新聞記事の統一が出来ないのだから仕方がない。
実際一つの新聞の編輯長となると、どんな貧弱な新聞社へ行っても相当の働らき盛りの、生き馬の眼を抜きそうな人間が頑張っている。一筋縄にも二筋縄にもかからない精力絶倫、機略縦横、血もなく、涙も無いといったような超努級(ちょうどきゅう)のガッチリ屋が、熊鷹式の眼を爛々と光らしているものだ。