후리가나로 읽는 일본 고전
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やぎひげへんしゅうちょう
山羊髯編輯長
夢野 久作
夢野 久作의 山羊髯編輯長(やぎひげへんしゅうちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 51,441자 · 102화면
この威嚇は、たしかに利き過ぎるくらい利いたらしい。夫婦の顔色が同時に土のように暗く変化した。同時に二郎氏のポケットの中の指がムズムズと動いた。ピストルの引金を探っている様子だ。
……ハッ……と思ったトタンに吾輩の手が反射的に動いた。安島二郎の下顎がガチンと鳴った。義歯(いれば)の壊れたのがダラリと唇から流れ出した。そいつを一本背負いに支那絨氈(じゅうたん)の上にタタキ付けると同時に、轟然とピストルが鳴った。その弾丸(たま)が部屋の隅のグランドピアノを貫いたらしく、器械の間を銛丸(ブレット)がゴロゴロと転がり落ちる音が、何ともいえない微妙な音階を奏(かな)でた。
その音が消えないうちに吾輩は応接間を飛出した。
夫人はトウの昔に眼を白くして、床の上に引っくり返っていた。
社へ帰ると吾輩は、すぐに写真室に駈け込んだ。千代町の電車通りの角に行って、ヨリ子の下宿の写真と、ヨリ子の寝顔を撮って来いと、飲み友達の写真師に命じた。序(ついで)に安島二郎氏夫妻の写真をカードの中から探し出して、それを見い見い記事を書いているうちに一時間ばかりして写真師が濡れた臭素紙(しゅうそし)を二枚持って来た。