일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さちおせんせいへのついおく

左千夫先生への追憶

石原 純

石原 純의 左千夫先生への追憶(さちおせんせいへのついおく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,117자 · 9화면

아오조라 문고

そのとき書かれた文には次の句がある。

(五月十九日) 七十五年ごとに現わるべき彗星のこの世界に最も近づくという日である。わが方丈の一室もようやく工を竣え、この日はじめて諸友をここに会した。……十九日はもとより我々の忘るることあたわざる日である。今またこの日をもってこの会をなす。今後予をしてさらにこの日を親しましめるであろう。予は永久に毎月この日をもってこの一室に諸友の来遊を待つことと定めた。

彗星来降の実況は晴天なるにかかわらずついに何ごとをも感ずることができなかった。夜に入ってはただ月白く風爽かに、若葉青葉の薫りが夜気に揺らぐを覚ゆるのみである。会は実におもしろかりし楽しかりし。

ここで十九日は我々の忘るることあたわざる日であると書かれたのは、正岡子規子の命日に当たるからである。このとき我々は夜を徹するばかりに語りふけって、それから月明のふけわたった静かな街路を、何ものかの変異を心に予感しようとしながら、それぞれの家に向けて帰ったのであった。

偏僻なところにあった先生の家のすぐ前には、汽車の高架線があって、錦糸堀の停車場の構内になっていた。夜分静かに話にふけっていると、汽車がごうごうと通り過ぎてゆく。