후리가나로 읽는 일본 고전
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さこんのいかり
左近の怒り
坂口 安吾의 左近の怒り(さこんのいかり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,454자 · 95화면
マスターの曾我は支那でもこの商売をやってた男だが、そんな面影は見られない。商人のように如才がなくて、人ざわりがやわらかだ。だから使用人が荒々しくゾンザイに話しかけ、主人がやわらかく優しく答えるようになるが、この商売では結局やさしく押える方がキキメがあるのだ。使用人たちは荒々しくゾンザイに甘えているようなことになる。
洋次郎は曾我のついでくれたハイボールを一息にのみほして、
「ボクは今朝も朝っぱらから女房を叩き起しましてね。氏家印刷へジャンパーの男をさがしているようなフリをさせて行かせたのですよ。夏川左近は根が素直な荒海育ちの男ですから、納得できればおとなしく東京を出て行くのです。ただ奴を納得させることができないでしょう。仕方がないから、いろいろ手をうっているのです。女房の奴、朝ッぱらから叩き起されて大立腹でしたが、手を合さんばかりに頼みこんで変な芝居をさせてみたり、ボクもまさに必死ですよ。これだけボクがやってるのに、頃合を見はからって夏川を口説き直しに出かけてみれば、葉子がさらわれたあとじゃありませんか。どこへ隠したんですか。たった一人のボクの可愛い妹ですよ。