후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
お高も、立ち上がった。二人は、いつものように前後につづいて、寝間のほうへあるいて行った。
寝間から、若松屋惣七の声がしていた。
「磯五は、金があるのかな」
お高の声が、答えた。
「さあ、どうでございますか」
「隠すな。借りに行くといいはせぬぞ」
「そんな、意地のわるいことばっかしおっしゃって──」
「磯五は、どうして金をつくったか。話したか」
「お金などないようでございますよ」
「金がなくて、磯屋という店が買えるか。金がなくて、これからどうしてやっていくのだ」
お高は、黙った。おせい様に対する磯五の態度や気もちが、いっそうはっきりわかってきた。あの人が磯屋五兵衛となるまでに、何人のおせい様があったことだろう。そして、これからも、磯五の店をやっていくために、何人の、いや、何十人のおせい様があらわれることだろう。そして自分は、あの人の妻ということになっているのだ。
いったいあの人のどこがそんなに女を惹きつけるのであろう。お高は、磯五の顔を思い出そうとして、枕の上で、眼をつぶった。そして、いった。
「あの人のことでございましたら、どうぞもうおっしゃらないでくださいまし」