후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
顔いろがよくないようだが――」
「何ともありません」お駒ちゃんの声は、かすれていた。
「ただすこし寒気がするだけでございます」
「どうぞお一つ」
と、いって、磯五の酒杯に酒を満たそうとしていたおせい様が、この問答にびっくりして、心配そうな表情をお駒ちゃんへ向けた。
「わたしもさっきからそう思っていたのですが、ほんとにお駒さんは、浮かないようすですねえ。寒気がするのは、いけませんですよ。風邪のはじめでございます。こんな寒い晩にお呼びして、お駒ちゃんに病気になられたりしては、わたくしが困りますでございますよねえ」
じっさい、浅い春らしい底冷えのする夜であった。おせい様がそういっているときも、そのおせい様のことばに合わせるように、さびしい風が、大きな音をたてて家をゆすぶって過ぎた。おせい様が、つづけた。
「あついお酒を召し上がると、あったかくなりますでございますよ」そして、部屋を出て行こうとしていた久助に、命じた。「特別に熱くして、一本持って来てくださいよ。大いそぎですよ」
まもなく久助は、命じられた熱燗の徳利を持って来て、お駒の前へ置いた。前へ置いたきり、久助はあきれたように、黙ってお駒ちゃんの顔をみつめているので、お駒ちゃんは困ったようにうつ向いてしまった。