후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
そう考えることによって、おせい様は、内心新しいよろこびを感じさえした。
どこまでもこの人に実を尽くして行きましょう。女が、心から男を思う途は、じぶんの望みを殺すよりほかない。それが何よりも尊いまことなのだ。恨みがましいことは一言も口に出しますまい。今夜からすこしでも変わったなどと思われないようにしましょう。この人のかなしみを自分も分け背負って、よし初めの望みどおり夫婦にはなれなくても、いっしょに、一番高い、一ばん清い恋の山路を踏み登りましょう。
それにしても、わたしたちの邪魔をして、この人をこんなに苦しめている、その、まだ生きている女房という女は、何というひどい人であろう。一眼顔を見てやりたいものだ――と、眠られないので、床のうえに起き上がったおせい様が、そばにぐっすり眠ている磯五の顔を見ながら、こんなことを考えているときに、戸じまりを見おわった久助である。
もう家じゅう真っ暗になっていた。
手ぬぐいで頬かむりをした久助が、あし音を忍ばせてそっと裏口から家を出て行った。暗い夜空の下を、風が渡って、樹の枝がしきりに騒いでいた。枝が揺れさわぐと、やみのなかに黒い影がおどって、冷や飯草履をとおして、地面の冷えが、はい上がってきた。