후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
二
「なに、あの磯五さん――?」
日本一太郎は、おどろきを隠しようもなく、はっと顔いろをかえたが、それよりもお駒のほうがびっくりして、
「お前さまは磯五をご存じなのかえ」
ときくと、日本一太郎はすぐになにげなく装って、
「知らねえこともねえが、識っているというほどの仲でもねえ。いま江戸で磯五といえあ、流行の太物商売として、まず、名の聞いたことのねえものはなかろうじゃないか」
何だかへんだとは思いながら、お駒ちゃんも、ふかく追窮しようとはしなかった。
「あい。その磯五さ」
吐き出すようにいって、また欄干越しに、下の藤代町の狭い往来をこね返している雑沓へ眼を落とそうとすると、
「お駒ちゃん、一風呂、ざっと流してこようじゃあねえか。おいらはこんな老人だから、おめえとおいらといっしょにへえっても、誰も笑やあしねえよ」
日本一太郎が、いった。そして、手ぬぐいを取ってたち上がると、お駒ちゃんもついて来た。
実の娘であるはずのお高に対しても、またそのめんどうをみている若松屋惣七に対しても、あれほど不愛想な態度をとって、恐ろしく変わり物に見えていた日本一太郎が、このお駒ちゃんにだけはこんなに打ちとけて饒舌になるばかりか、親切も親切だし、何かと真剣にためを思う気くばりをみせるのだ。