후리가나로 읽는 일본 고전
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こうせつきょうほうずえ
巷説享保図絵・つづれ烏羽玉
林 不忘
林 不忘의 巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 365,120자 · 728화면
「ふむ。いい土性っ骨だぜ」妙に感心して坊主頭を振り立てた奴、「だがね、その手は桑名の焼き蛤だ。なあ、お前が今しがたあそこのお邸を抜けて来たてえこたあこちとら百も、承知なんだ」
女はしゃがんで、はだしの足を隠している。
「四の五のいわずにお供させてもらいてえな」
「えこう、殿様あお待ちかねだぜ」
「じゃあ何かえ」と急に歯切れがよくなった女、そっと土をつかみながら「お前たちは、あの吃りのお侍さんに頼まれて、わたしを連れもどしに来てくれたとおいいかえ。そうかい、それは御苦労だったねえ」
と、いい終わるが早いか、女の手がすっと上がって、ぱさっ――物のみごとに眼つぶしをくらった坊主頭、だつっととび下がって、
「わあっ!」
顔を押えた。女が土をぶつけたのだ。
同時に、二、三人を左右へ投げ飛ばして、女はすきをねらってかけ出した。
口々にののしりさわいで追って来る。
足弱のところ、勝手の知れない町なみだ、とても逃げおおせるわけはない。
「ひーとーごーろーしいーっ!」
とっさの機転に叫んではみたものの、物騒な真夜中のことだから、たとえ聞きつけても雨戸一枚あける人はない。そのうちに、ゆるんでいた帯がずるずると解けて蛇のように地面をひきずる。