후리가나로 읽는 일본 고전
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おびひろまで
帯広まで
林 芙美子
林 芙美子의 帯広まで(おびひろまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,656자 · 28화면
何だかくしゃくしゃしてたまらないのよ」と云った。一ヶ月位の間に伊代は男をつくっては違うホテルへ行った。相手の男達へ動物的なものをさらけ出すと、伊代は不思議にどの男達へも愛情らしいものを感じた。別れが厭で仕方がなかった。ホテルの部屋に灯がはいって、夕飯を食べて、つゝき散らした卓子に凭れて伊代は乱暴に煙草をふかしながら、「ホールへ行くの厭になったわ」と云うのであった。だが、どの男達も一晩中伊代のおつきあいをしていようと云ってくれるものはない。事務が済むと、時計を出してそわそわし始めるのであった。男達は、伊代の肉体だけをゴムマリのように触ってみるだけであった。空気や水分や、女の魂なんか必要ではなかったのだ。伊代は、そう言う男達に触れながら、九太を想い出すのであった。新聞記者の野間と云う男は髪が少年のように素直であった。会社員の関と云う男の肩はライオンの様な波を打っていたし、古物商の息子の中村は絹のごりごりするような襯衣を着ていた。伊代は、これらの男達からそれぞれ九太の身近に似たものを発見して、一日と長続きのする恋情ではなかったが、その男達に別れての帰りはやけになる程かなしくなるのであった。