일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おびひろまで

帯広まで

林 芙美子

林 芙美子의 帯広まで(おびひろまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,656자 · 28화면

아오조라 문고

九太の勤めていた三楽館も突然トオキイの設備をするようになった。「いゝ気味だ」と伊代は広告を見るたび痛快がっていたが、九月に這入った或日、九太は一家中引きはらって新しい妻の故郷である帯広へ移って行ったと云うたよりを、階下の神さんがどこからか聞いて来た。それを聞くと伊代は躯中が縮まるように淋しかった。自分の近くにいてくれる間は、何か張りあいのようなものがあったけれども、いなくなったと聞くと、伊代は両手を垂れたまゝ、部屋の真中へつっぷしてしまった。生活に追い詰められて行っている九太が気の毒に思えた。男に別れた女だからどんなにやけになってもいゝと云って、急に放埓になった自分の現在の生活を考えてみると、高い空にほうり上げられたような眩暈がするのである。――ホールへ行っても暫くは別人のように伊代は人が変ってしまった。一度関係のある男達に逢っても、風のようにすいすいとその傍を通り過ぎるだけであった。

「いゝひとでも出来てそんなにおとなしいのかい?」

と尋ねる男もいた。伊代は只眼だけで笑っていた。「あの家へまた飯を食いに行こうか」と云う男に逢うと「私いま病気よ」