후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,159자 · 9화면
ところが、背後は池の半分跳ね出しだから、池の中へ群衆はひと溜まりもなく陥ち込んでしまった。
私はちょっと用を足しに他へ行っていたのでしたが、帰って見ると、店は粉微塵になっている。池へ落ちた群衆が溝渠鼠のようになって這い上がって、寒さに震えている。父は散らばった熊手を方附けている処でしたが、容子を聞くと、スリが馴れ合い喧嘩をしたのだという。よく、池にも落ちず、怪我もしなかったことを私は安心しましたが、父はこんな突発的な場合にも素早く、馴れたものでそれというと、葛籠の中の売り溜めを脇に挟んで、池を飛び越えて向うへ立ってスリの立ち廻りを見物していたそうで、私は、いつもながら、年は老っても父の機敏なのに驚いたことであった。
こんな、中途の故障で、どうも仕方がないから、私たちは後始末をして帰ることにした。八分通りは売ったので、まあこれで引き上げようと父は帰りましたが、まだ売れ残りがあるので、私はそれを持って帰るのも業腹で、私は、これを売ってから帰りますと後に残りました。
私は二十本位の熊手を担ぎ、さて、どうしたものかと考えたが、一つ吉原へ這入って行って売って見ようと、非常門から京町へ這入ると、一丁目二丁目で五、六本売り、江戸町の方へ行くまでに悉皆売り尽くしてしまいました。