후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,224자 · 16화면
後に或る奈良の宮家へ下されたそうですが、それをまた奈良の新薬師寺の尼さんが御ねだりして拝領して、今は同寺の宝物になっているそうであります。田中栄次郎氏、号を祥雲といいました。奇行湧くが如き人で、頤はずしの名人でありました。……あごはずしというのは、言葉通り大笑いと、大あくびで、ひょっとすると、頤がはずれるので、両手で抑えたり、縦に八巻をしたりして、用達をして人を驚かせたり笑わせたりしました。人柄は無類で、腕も今申す通りで、惜しい人でしたが一昨年故人となりました。生前、私のことを恩にしていたと見え、或る年、家内が大阪見物に参った折など別して親切にしてくれたそうで、私も昔の心持を忘れぬ同氏の好意をうれしく思ったことであります。祥雲氏は精密なものが特に得意であったが、或る大阪の商人から頼まれ、興福寺の宝物の華原磬(鋳物で四疋の竜が絡んだもの)というものを黄楊で縮写したのを見ましたが、精巧驚くべきものでした。これも三年掛かったと本人が私に話していました。風采は禅坊主見たいな人で、庵室にでも瓢然として坐っていそうな風の人であった。
ちょうど、祥雲氏と同時代に私の宅にいた人で越前三国の出身滝川という人を弟子にしました。