후리가나로 읽는 일본 고전
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
二葉亭 四迷의 平凡・私は懐疑派だ(へいぼん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,548자 · 161화면
流石に微に覚えが有るから、確か彼の辺だなと見当を附けて置いて、さて昨夜の雨でぬかる墓場道を、蹴揚の泥を厭い厭い、度々下駄を取られそうになりながら、それでも迷わずに先祖代々の墓の前へ出た。
祠堂金も納めてある筈、僅ばかりでも折々の附け届も怠らなかった積だのに、是はまた如何な事! 何時掃除した事やら、台石は一杯に青苔が蒸して石塔も白い痂のような物に蔽われ、天辺に二処三処ベットリと白い鳥の糞が附ている。勿論木葉は堆く積って、雑草も生えていたが、花立の竹筒は何処へ行った事やら、影さえ見えなかった。
私は掃除する方角もなく、之に対して暫く悵然としていた。
祖母の死後数年、父母も其跡を追うて此墓の下に埋まってから既に幾星霜を経ている。墓石は戒名も読め難る程苔蒸して、黙然として何も語らぬけれど、今来って面りに之に対すれば、何となく生きた人と面を合せたような感がある。懐かしい人達が未だ達者でいた頃の事が、夫から夫と止度なく想出されて、祖母が縁先に円くなって日向ぼッこをしている格構、父が眼も鼻も一つにして大な嚔を為ようとする面相、母が襷掛で張物をしている姿などが、顕然と目の前に浮ぶ。