후리가나로 읽는 일본 고전
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
二葉亭 四迷의 平凡・私は懐疑派だ(へいぼん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,548자 · 161화면
其時だけは私は公然雪江さんの部屋へ入る権利がある。雪江さんの部屋は奥の四畳半で、便所の側だけれど、一寸小奇麗な好い部屋だ。本箱だの、机だの、ガラス戸の箱へ入た大きな人形だの、袋入りの琴だの、写真挟みだの、何だの角だの体裁よく列べてあって、留守の中は整然と片附いているけれど、帰って来ると、書物を出放しにしたり、毛糸の球を転がしたりして引散かす。何かに紛れてランプ配りが晩くなった時などは、もう夕闇が隅々へ行渡って薄暗くなった此の部屋の中に、机に茫然頬杖を杖いてる雪江さんの眼鼻の定かならぬ顔が、唯円々と微白く見える。何となく詩的だ。
「晩くなりました。」
とぶっきらぼうの私も雪江さんだけには言いつけぬお世辞も不覚出て、机の上の毛糸のランプ敷へ窃とランプを載せると
「いいえ、まだ要らないわ。」
雪江さんは屹度斯ういう。これが伯父さんの先生でも有ろうものなら、口を尖がらかして、「もッと手廻して早うせにゃ不好!」と来る所だ。大した相違だ。だから、家で人間らしいのは雪江さんばかりだと言うのだ。
其儘出て来るのが、何だか飽気なくて、
「今日貴嬢の琴のお師匠さんの前を通りました。