후리가나로 읽는 일본 고전
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면
物音はだんだん高くなって人の話声や佩剣のがちゃがちゃいう音が手にとるように聞こえてきた。たしかに警官の一行らしい。
「じっとしていなさい。通りすごしてしまいましょう」
ちょうど二つ目の隧道へはいった時に青年はこう言ってじっと息を殺していた。私も石のようになって立ち停った。
二人の頭の上を捜索隊の一行ががやがや話しながら通りすぎた。
「たしかにどっかに隠れているにちがいありません。僕が警察と関係のあることを知って、あわててここへやってきたにちがいないです。鞄を橋の上へあげた拍子にすりかえられたんですから」
この青年が裏切者と言っていた男が、一行の案内をしているらしい。そのうちに話声も跫音もだんだん遠くなった。不意の来客に驚いた動物が眼をさまして、羽ばたきをしたり、啼き声を上げたりしている。私たち二人はだまってまた歩き出した。
二三町も歩いたと思う頃、私たちは比較的長い隧道へはいった。中はまっ暗だった。
「もう大丈夫です。警官ともあろうものがこの放水路に気がつかんなんていい気なもんですよ。あんなことでは気のきいた犯人はつかまりませんよ。犯人の方じゃ一段二段三段と計画してやっているのに、警官のやることは行きあたりばったりで無方針ですからね。