후리가나로 읽는 일본 고전
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면
そして門の戸をあけようとしてまごまごしている所を、安田が、井戸のそばにある林の家の垣の棒杭をひきぬいて、うしろから、柴田の頭部をめがけて、力まかせに打ちのめしたのであろう。これは私の想像である。しかし多分に真実性をもった想像であると私は信ずる。
さてしからば、安田は何故に柴田を殺したのであるか。私は、彼らの仲間で出している、『我等の主張』という同人雑誌の中に、「ラスコリニコーフのために」という感想文を彼が寄稿しているのを発見した。
「多数人の幸福のために一人の生命を奪うことは許さるべきであるか、これ、ドストエフスキーが、『罪と罰』の主人公を通して我らに投げ与えた疑問である……」という冒頭で、彼はラスコリニコーフの殺人を弁護し、彼の唯一の欠点は、非道なる金貸婆を殺したにとどまらずして、罪のないその妹をも事のついでに殺してしまった点だけであると論じ、さらに、今日の刑法に死刑が認められてあることは、彼の主張の正しいことを意味するものであると述べ、最後に、法律を以て罰することのできないような罪人、善良な人々を苦しめ、婦女子の貞操を蹂躙し、詐欺、賭博、泥棒をもって渡世とするような人間は法をまたずして制裁を加えるのが当然であると結んでいる。