후리가나로 읽는 일본 고전
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あるたんぼうきしゃのはなし
平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕
平林 初之輔
平林 初之輔의 平林初之輔探偵小説選I〔論創ミステリ叢書1〕(あるたんぼうきしゃのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,247자 · 229화면
タクシーの運転手にとって何よりも恐ろしいものは警官である。彼らは何か事故が起こるとすぐに、彼らの唯一の生活の資本である運転手免状を取り上げるぞと脅かされる。その運転手も一図に私を警察の刑事と勘違いしたおかげで、おっかなびっくりで、すっかり話してくれた。
それによると玉村は、本郷××町の立憲××会本郷支部という看板のかかった家の前で車を下りて、たしかにその家の中へはいったということであった。
私は、早速その運転手の自動車にのってその家の前まで行った。
「こちらに玉村さんという方はいらっしゃいましょうか?」
と私は中へはいってたずねた。
「そんな人はこちらにはおらん」と二十歳前後の紺絣の着物をきた筋骨たくましい青年がぞんざいに答えた。
ははあここは××会の壮士の巣窟だな。道理で、玉村の容貌風采がそれらしいと思ったと私はひとりで合点した。
「頬からあごへかけて立派な髯を生やしていらっしゃる方なんですが……」
「君は誰だ。一体、何か用があるのか? 大方××党のスパイだろう。我が党の情勢をさぐりにきたんだろう」
一人の壮士がこう答えて、凄い眼つきで私の様子をじろりと見た。