후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こうふくのはさみ
幸福のはさみ
小川 未明
小川 未明의 幸福のはさみ(こうふくのはさみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,458자 · 9화면
そして、その女の人がおまじないに髪の毛をはさみで切って徳利の中にいれたこともすっかり話したのでありました。その話を聞くと、父親は、いままでの酔いがすっかりさめてしまったように、まじめな顔つきになりました。
「どれ、俺がいってみてこよう。おまえは、家に留守をしているのだよ。」といって、父親は急いで町の方へとゆきました。
父親は、星晴れのした空の下の、暗い道を歩いてゆきました。それは、正吉の通ったと同じ道でありました。落ち葉の空を飛ぶ音が聞こえます。木の枝の風に吹かれて鳴る音が聞こえています。このとき、父親は、はじめて、こんなさびしい道を子供をば使いにやったことをかわいそうに思って後悔しました。
そのとき、あちらに、暗い提燈の火が見えたのであります。それは、ちょうど寺の門前であって、まだ露店が出ているのでした。
こんなさびしい、人通りのない晩に、いまごろまで露店を出しているなんて不思議なことだと、父親は思いました。
「あすこに、その死んだ妻に似た女がすわっているのか。」と、父親は、胸の中でいいながら近づいてみました。すると、それは、いつのまに人が変わったものか、女の人でなくて、白髪のおじいさんが、じっとさびしい往来を見つめてすわっていました。