후리가나로 읽는 일본 고전
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こうふくのけんせつ
幸福の建設
宮本 百合子
宮本 百合子의 幸福の建設(こうふくのけんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,347자 · 30화면
皆さんは菊池さんが「忠直卿行状記」というのを昔書かれたのをお読みかも知れませんけれども、封建時代の殿様は絶対に人間扱いではございません。何でも御無理、御尤もなのです。だから昔の殿様の家の仕来りがあるでしょう。こういう風にしてはいけない、こういう風でなくてはならない、こうであるべき筈のものという仕来りがたくさんございます。ところがひとり忠直卿という気象の少し激しい本当のことを知りたい人間が、可哀想なことに家来だったらよかったのに封建の殿様に生れてしまった。周りの人間はその人の気質、人間らしい要求を理解することができないから今までの殿様扱いにする。たとえば将棋をするといつも殿様が勝てるようにする。そこで俺が勝つばかりでは詰らない、少しは負かしてみろというと、今度は機械的に負ける。つまり人間らしいむき出しの交渉がない。忠直卿は激しくて何でも人間の本当のものにふれてみたいのですから、今度は向うに理窟があるだろうというので怒ってみる。そしてその時は人間らしく反撥してほしい。いや違います、そうではありません、といってもらいたい。ところが、やはり殿様ですから、恐れ入ります、おっしゃる通りです、というだけです。