후리가나로 읽는 일본 고전
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こうふくのけんせつ
幸福の建設
宮本 百合子
宮本 百合子의 幸福の建設(こうふくのけんせつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,347자 · 30화면
おっしゃる通りではないじゃないか、こうじゃないかといっても、成るほどそれはおっしゃる通りです。それで忠直卿は終いにむしゃくしゃになってしまった。当時の封建的な時代には殿様を廃業してそこらの人間になればもっともっと人間らしい生活ができるということがわからない。そこで殿様は煩悶して家来を手打ちにしたりして乱暴するものですから幽閉されて、子供に殿様の位を譲って隠居させられてしまう。ところが隠居させられたら忠直卿の性格は一変して非常に寛大で愉快に笑う男になったので人はびっくりした。殿様はあんなに虫が強かったのにどうしたのかというわけで、殿様にあなたはどうしてこんなにおかわりになりましたかと聞いたら、「とにかく俺はやっとこれで人間になれたよ」というのが菊池さんの小説なのですが、この封建的な関係は人間を人間らしくなくするものなのです。それを私共はよく考えないといけない。自分達の生活をよくするために自分達の心のなかでいかに親切に考えてもその親切が届きません。人間の関係はこの社会にあるわけなのです。たとえばあなた達は慈善の深い方達だろうと思うのです。だけれども、お勤めや何かからお帰りになる途中で、いきなり人が出てきてハンド・バッグを掻っ払おうとした時には、あなた方が慈善深い方でもお渡しになることはないと思います。