후리가나로 읽는 일본 고전
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
幸田 露伴의 幻談・観画談 他三篇(げんだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,544자 · 161화면
沈子釣におしよ。
浮子釣では釣れないかい。
釣れないとは限らないが、も少し潮が利いて来たら餌がフラフラし過ぎるし、釣づらくて仕方がないだろう。
今でも釣りづらいよ。
そうだろう。沈子を持っていないなら、此処へおいで。沈子もあげようし、シカケも直してあげよう。
沈子をくれる?
ああ。
自分の気持も坦夷で、決して親切でないものではなかった。それが少年に感知されたからであろう、少年も平和で、そして感謝に充ちた安らかな顔をして、竿を挙げてこちらへやって来た。はじめてこの時少年の面貌風采の全幅を目にして見ると、先刻からこの少年に対して自分の抱いていた感想は全く誤っていて、この少年もまた他の同じ位の年齢の児童と同様に真率で温和で少年らしい愛らしい無邪気な感情の所有者であり、そしてその上に聡明さのあることが感受された。その眼は清らかに澄み、その面は明らかに晴れていた。自分は小嚢から沈子を出して与え、かつそのシカケを改めて遣ろうとした。ところが少年は、
いいよ、僕、出来るから。
といって、自らシカケを直した。一ト通りの沈子釣の装置の仕方ぐらいは知っているのであったが、沈子のなかったために浮子釣をしていたのであったことが知られた。