후리가나로 읽는 일본 고전
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
幸田 露伴의 幻談・観画談 他三篇(げんだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 80,544자 · 161화면
間遠に立っている七、八軒の家の前を過ぎた。どの家も人がいないように岑閑としていた。そこを出抜けるとなるほど寺の門が見えた。瓦に草が生えている、それが今雨に湿れているので甚く古びて重そうに見えるが、とにかくかなりその昔の立派さが偲ばれると同時に今の甲斐なさが明らかに現われているのであった。門を入ると寺内は思いのほかに廓落と濶くて、松だか杉だか知らぬが恐ろしい大きな木があったのを今より何年か前に斫ったと見えて、大きな切株の跡の上を、今降りつつある雨がおとずれて其処にそういうもののあることを見せていた。右手に鐘楼があって、小高い基礎の周囲には風が吹寄せた木の葉が黄色くまたは赭く湿れ色を見せており、中ぐらいな大さの鐘が、漸く逼る暮色の中に、裾は緑青の吹いた明るさと、竜頭の方は薄暗さの中に入っている一種の物しさを示して寂寞と懸っていた。これだけの寺だから屋の棟の高い本堂が見えそうなものだが、それは回禄したのかどうか知らぬが眼に入らなくて、小高い処に庫裡様の建物があった。それを目ざして進むと、丁度本堂仏殿のありそうな位置のところに礎石が幾箇ともなく見えて、親切な雨が降る度に訪問するのであろう今もその訪問に接して感謝の嬉し涙を溢らせているように、柱の根入りの竅に水を湛えているのが能く見えた。