후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おたか
御鷹
吉川 英治
吉川 英治의 御鷹(おたか)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,767자 · 18화면
八
そう云って歩み出しながら、霜のような白い歯を冷たい唇から見せて薄く笑った。
『あ。……そうだ』
不意に、思い出したように、角三郎は又、二、三歩戻って、
『お悦……。おいっ……お悦っ……返辞をせんかっ……』
『……はい』
『御鷹部屋は、閉めて来たか』
八
『御鷹? ……』
そう云われて、お悦は、自分の肩を――背を――見まわした。
朱い房は、襟元にかかっていたが、鷹のすがたは、何処で離れたのだろうか。――屋敷を駈け出す時までは、自分の肩に止まっていたように覚えていたが? ……。
『何を見ているのだ。――御鷹小屋の戸は閉めて来たかと訊くのだ』
『いいえ……』
『何、閉めて来ない?』
『吹雪は、私の肩に乗っていたのですが』
『持って出たのか』
『…………』
『将軍家の御鷹。近いうちに、御野駈におつかいになるあの吹雪。――何処へおいた、それを』
『……探して参ります。まだそこらに』
裾を踏んで、よろめきながら、お悦が起ちかけると――
『女に、鷹が呼べるかっ、間抜けな』
舌打ちしたが、然し、彼には、飼い馴らしている多年の自信と、逃げても、姿さえ見出せば、空から自分の拳へ呼びもどせる確信は充分にあった。