후리가나로 읽는 일본 고전
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
小酒井 不木의 心理試験(「しんりしけん」じょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,338자 · 197화면
すると小説家のジェームス・ペインが、この話を材料にして『ハルヴス』という有名な小説を書き、その中の主要人物の一人を、その姪が、馬の毛を細かく刻んで食事の中へまぜて殺すことに仕組みました。その実、馬の毛では所要の目的は達せられないのです。即ち針毛の細片ならば消化管に潰瘍を作って死因となることが出来ますが、馬の毛は却って消化液の作用を受け、潰瘍を作ることが出来ません。つまりペインは豚の毛で人が殺せるならば、馬の毛でも殺せるだろうと自分勝手に想像したものですから、そういう誤謬をしたのです」
「そうですか。いや、よく考えて見ますと、小説家ばかりではなく、専門家である医師ですら、そういう誤りを仕勝だろうと思います。只今御話しのジョージ・イングランドの探偵小説でも、医師が勝手なヨタを飛ばすところを、わざと書いたものとすると、かえって作者の皮肉だと受取れぬこともありませぬですね」と私は言った。
「如何にも御尤もです、昔から医者は小説家に皮肉をいわれづめですから。遠くはアリストファネスから、モリエール、ショウなど、随分ひどく、医者の悪口を言っています」とブライアン氏も益々興に乗って来た。