후리가나로 읽는 일본 고전
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ただなおきょうぎょうじょうき
忠直卿行状記
菊池 寛
菊池 寛의 忠直卿行状記(ただなおきょうぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,602자 · 47화면
「殿には、何故この頃兵法座敷には渡らされませぬか。先頃のお手柄にちと御慢心遊ばして、御怠慢とお見受け申しまする」といった。彼は、こういうことによって、主君に対する親しみを十分見せたつもりであった。
すると、思いがけもなく、忠直卿の顔は急に色を変じた。つと、そばにあった杯盤を、取るよりも早く、勘之介の面上を目がけて発矢とばかりに投げ付けた。主君から、予期せざる暴行を受けて、勘之介ははっと色を変じたが、忠義一途の彼は、決して身体をかわさなかった。彼はその杯盤を真向に受けて、白い面から血を流しながら、その場に平伏した。
忠直卿は、物をもいわず立ち上ると、そのまま奥殿へ入ってしまった。同僚の誰彼が駆け寄って慰めながら、勘之介を引き起こした。
勘之介は、その日、病と称して宿へ下ったが、その夜の明けるを待たず切腹した。
忠直脚は、それを聞くと、ただ淋しく苦笑したばかりであった。
そのことがあってから、十日ばかりも経った頃だった。忠直卿は、老家老の小山丹後と碁を囲んでいた。老人と忠直卿とは、相碁であった。が、二、三年来、老人はだんだん負け越すことが多かった。その日も、丹後は忠直卿のために、三回ばかり続けざまに敗れた。