후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいだすままに
思い出す儘に
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 思い出す儘に(おもいだすままに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,015자 · 11화면
然るに途中で意外に時間を要した為に、此行も雁坂以東を放棄して栃本に下るの止むなきに至ったが、両門岩の上から、稍や開けた平坦らしい河原に、並木のように立ち並んでいる浅緑の色鮮な落葉松の木立を、東沢の深い谷間に瞰下ろして、まだ探らなければならない境地の秘められているのを知って喜んだのであった。
国師甲武信間の縦走に就ては全く苦心した。日本アルプスの縦走は、邪魔な木立がないので意外に容易であったが、此処は鬱蒼たる黒木の森林であり、少しも様子が知れなかったので、内心躊躇したのであるが、思い切って決行して見ると、果して予想した通りの困難であった。倒木が多いのと白檜の若木が密生しているのとで、余程注意して歩いても谷へ追いやられ勝ちである。国師から甲武信へ続く尾根への下り口を探し当てるのに一時間近くを要した。両門岩から東は倒木が次第に多くなり、峰頭は孰れも真白にされた立枯の白檜が縦横に入り乱れて、通過を妨げているので、之を潜り抜け跨ぎ踰えるのが容易でない。水止の頂上は最も甚しかった。それらを避けて横を廻ろうとすると外へ紛れ込むので、いやでも其中を通らなければならない。