후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいだすままに
思い出す儘に
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 思い出す儘に(おもいだすままに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,015자 · 11화면
梓山の戦場ヶ原の落葉松が売物となって、間もなく伐られるであろうということを村人から聞かされたのは其頃であった。落葉松が伐られては、戦場ヶ原の美しさも半以上を失うであろう。昼も兎の子が遊び戯れ、郭公は咽び、雉子や山鳩が鳴き、栗鼠は木から木へと跳びはねている夢のような戦場ヶ原の面影は、見るも哀に変り果てることであろう、惜しいものだ、何とかして保存の方法はないものかと皆胸を痛めた。村の人は三千円あれば伐らずに済むという。それで高頭君を煩わして之を買占めることに相談を決めたのであるが、さて其後の保存方法や村有である土地のことなどを考えると、土地をも併せて買い取らなくては、安全でないということになって、話はそれきりになってしまった。斯くて落葉松は次第に失われて、白樺のみ残されている。しかし幾年か経てば、芽生えの落葉松も成長して、昔と変らぬ戦場ヶ原の面影が見られるようになるのでもあろうか。すべては気長に時の来るのを待つことである。
破風山は、甲武信以東に在りて最も高山相を呈している山である。殊に頂上の西南から西北の斜面にかけて、米栂、黒檜、白檜などが多少の偃松も交って、石楠、岳樺などの闊葉樹と共に、矮い灌木状をなして巨岩の上に密生しているさまは、磊※たる嶄巌を錯峙させている南側よりも寧ろ私は好きである。