후리가나로 읽는 일본 고전
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,581자 · 364화면
水底の怪人
読者諸君、小林君は、いったい、何に気づいたのでしょうか。
それから五分もたたないうちに、こんどは、部屋の中に、みょうなことが、おこりました。
水底の怪人
部屋の一方から、カタンという、かすかな音が聞こえたので、思わずそのほうをふりむきますと、そこのコンクリートのかべに、直径一メートルほどの、丸いすじがついていました。そして、そのすじが、だんだん太くなっていくのです。
どうして、丸いすじが、太くなるのでしょう。ああ、わかった。丸い扉なのです。銀行の地下室にある、金庫の扉のようなかたちの、コンクリートの扉なのです。かべに、丸い穴があいていて、そこに、かべと同じ厚さのコンクリートの扉がついているのです。ちょっと見たのでは、わからないような、かくし戸なのです。
みるみる、その丸い扉がひらいて、ポッカリ黒い穴があきました。そして、そこから、まっ黒な人間がとびだしてきました。
小林君は、またしても、ギョッとしましたが、よく見ると、それが虎井博士だったのです。雑誌なんかの写真で、顔はよく知っていました。長いかみの毛をうしろにたれ、黒ぶちのロイドめがね、ピンとはねあがった奇術師のような口ひげ、三角がたにかりこんだあごひげ、博士にちがいありません。