후리가나로 읽는 일본 고전
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 怪奇四十面相/宇宙怪人(かいきよんじゅうめんそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,581자 · 364화면
デパートの屋上のときは、もう暗くなっていたのですし、びっくりして、ふるえあがっている少年店員をごまかすのは、わけのないことでした。少年がたおれているあいだに、屋上のすみに、かくしておいたキカイを、身につけて、とんで見せたのです。暗いので、プロペラはハッキリ見えなかったのです。
平野君のうちのそばのカシの木から飛ぶのも、いつも、うす暗くなった夕がたに、きまっていました。怪人は、あのカシの木のてっぺんの枝のあいだに、キカイをかくしておいたのです。そして、だれかに、おっかけられると、カシの木によじのぼり、下からは見えぬ木の葉の中で、手ばやく、キカイを身につけて、飛びたつのです。
フランス人の発明した、このキカイは、まだオモチャみたいなもので、遠くまでは飛べません。せいぜい二、三百メートルで、キカイの力がなくなってしまうのです。ですから、怪人は、遠くへ飛びさったと見せかけて、じつは、近くの原っぱへおりていたのです。そして、銀仮面をぬぎ、キカイは原っぱによういしておいた自転車のうしろの大きな箱に入れて、その自転車にのって、ゆうゆうと逃げさったのです。銀仮面をぬいでしまえば、ふつうの人間ですから、だれもあやしむものはなかったのです。