후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふのくちぶえ
恐怖の口笛
海野 十三
海野 十三의 恐怖の口笛(きょうふのくちぶえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,713자 · 122화면
「では不幸な男の手紙を開いてもよい時刻となったのだ」
そういって彼は、机のひき出しから、白い四角な封筒をとりだし、封を破った。そして中から四つ折の書簡箋を取出すと、開いてみた。そこには淡い小豆色のインキで、
「赤星ジュリア!」
という文字が浮きだしていた。
「それは誰が書いたのですか」大江山課長は不思議に思って尋ねた。
「これは青竜王が預けていった答案なのだ。君の答案とピッタリ合った。儂は君にも青竜王にも敬意を表する者だ!」
といって検事は、大江山課長の手を強く握った。
「それで青竜王はどうしたんです」
と大江山が不審がるので、雁金検事は一伍一什を手短かに物語り、九時までに彼の電話が懸って来る筈だったのだと説明した。
「では青竜王は、吸血鬼の犠牲になったのかも知れないじゃないですか。それなら躊躇している場合ではありません。直ちに私たちに踏みこませて下さい」
「うん。……それでは儂も一緒に出かけよう」
そういって雁金検事は椅子から立ち上った。
検察官は重大な決心を固めて、奮い立った。――そして丸ノ内の竜宮劇場へ――。
一行の自動車が日比谷の角を曲ると、竜宮劇場はもう直ぐ目の前に見えた。