후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
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吾平爺の死体は村役場の手で始末されることになった。死因は伝染病らしい疑いがあるからだった。その便所に多量の血便らしいものが捨てられてあったので、赤痢に相違ないというのであった。
しかし、村には火葬場がなかった。伝染病患者の死体を遠くの火葬場まで運んでいくわけにもいかなかったので、駐在所巡査と村役場の書記とが立ち会い、墓場の傍の大きな樫の木の下の空地で原始的な火葬を行うのが村の習慣であった。
吾平爺の場合はその日まで一度も医師の診断を受けていなかったのだから、したがってなんらの消毒法をも施されていなかったので、その死体の周りの襤褸いっさいもまたことごとく死体とともに焼き捨てられることになった。
同時に、吾平爺のその小屋は完全に消毒された。そして、赤い紐がその屋敷の周囲に繞らされ、娘の鶴代は絶対に出入りを禁止された。もし、彼女が父親の病菌を持っていると、火葬も消毒も何の意味もなさないことになるからであった。
吾平爺の死体に点火されたのは、その日の夕方であった。死体の上に藁と薪とが積み重ねられ、幾缶かの石油を浴びせてそれにマッチで火を点けるだけのことであった。