후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
「ずいぶんあちこちを捜して、ようやく分かったんですよ。だいいち、転居通知をくれないなんてひどいやあ」
「ほんとに……ご免なさい。どなたにもあげなかったのですから……ほんとに、よくおいでくださいましたわ。どうぞお上がりくださいな」
「永峯は?」
「今日は土曜日ですから、じき帰りますわ。まあ、お上がりになって、ゆっくり遊んでいってください」
「ぼくに水を一杯ください」
吉本はそこのコンクリートで畳まれた階段を上がりながら、喘ぐようにして言った。
「いま、お茶を持ってこさせますわ。まあ、ここへおかけになって……」
「実はぼく、四、五十日ほど前に、ここの家を捜して来たことがあったんですよ。本当は、ぼくは雅子さんを捜しに来たんだけど、偶然のこと、永峯の居場所まで分かって、驚いて帰ったんですよ」
吉本は与えられた椅子に腰を下ろしながら、そんなことを言った。
「その時遊んでいってくださればよかったんですのに……」
彼女はまた顔を赧くしながら言った。
「でも、幸福そうだったからな。あのころは、ぼくが顔を出すのは幸福な小鳥の巣を鷹が覗くようなもんだと思って、そのまま黙って帰ってしまったんですが、そのお陰でぼくはすっかり神経衰弱になってしまったんですよ」