일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きょうふじょう

恐怖城 他5編

佐左木 俊郎

佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면

아오조라 문고

間のもっとも長い昼食後の休み時間には、わけても忠実にそれを実行するのだった。そして、人けのないがらんとした教室の運動場に面した窓枠に、黒い詰襟の洋服がだらりとかかっているのが始終だった。真ん中から折れて、襟のほうは窓の外に、そして裾のほうが教室の中へ……。

詰襟のその洋服は吉川訓導のだった。

吉川訓導は高等科を受け持っていた。甲種の農学校を卒業してから、さらに一か年間県立師範学校の二部へ行って訓導の資格を取ってきたのだった。だから、学科のうちでも農業の講義にはもっとも熱心だった。農業の実習には、わけても忠実に打ち込んでいた。

農業の実習地は第七学級の教室の裏手に続く畑だった。だから、実習の畑へ行くには鈴木教員の受け持っている教室の前を通らなければならなかった。吉川訓導はここまで来ると、きっと洋服を脱ぐのだった。そして、洋服の襟のところを掴んで窓枠を叩きでもするようにして、ばさりと打ちかけるのだった。

しかし、吉川訓導が洋服を脱ぎ、脱いだ洋服を窓枠に打ちかけるのは農業の実習のときばかりではなかった。実習を見に行く途中、運動場で生徒たちと一緒に汗を流そうというとき、または体操の時間など、吉川訓導は始終シャツ一枚になるのだった。