후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
佐左木 俊郎의 恐怖城 他5編(きょうふじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,735자 · 290화면
「それでは、あなたから渡してくださいね。頼みますよ」
電報配達夫はそう言って敬二郎の手に電報を渡してしまうと、すぐまた自転車に跨って凸凹の道を帰っていった。敬二郎は電報を手にして、じっと電報配達夫の後姿を見送った。電報配達夫は間もなく放牧場の外周を繞っている高い土手の陰に消えた。敬二郎はそこで、放牧場の中に正勝の姿を探した。しかし、正勝はどこにも見えなかった。
敬二郎は厩舎の中へ引き返した。そして、彼は激しく躍る胸をじっと抑えるようにして、その電報を開いた。
(=ムザイニケツテイ 三四カウチニカエル キクコ=)
電報にはそうあった。
敬二郎の心臓は裂けるほど激しく、湯のような重い熱を伴って弾みだした。同時に、彼はその電文を疑わずにはいられなかった。彼は厩舎の戸口へ行って、明るい外光に宛名をかざした。
(=ヒガシハラ モリタニボクジヨウナイ タカオカマサカツ=)
瞬間、敬二郎の耳は汽笛のように鼓膜を刺して鳴りだした。同時に、激しい苦痛が心臓に食いついてきた。頭の中を火の車のようなものが、慌ただしく回転した。
(彼女は心変わりがしたのだ。正勝の奴に騙されて、彼女は急に心変わりがしたのだ)