후리가나로 읽는 일본 고전
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あくじゅうへん
悪獣篇
泉 鏡花
泉 鏡花의 悪獣篇(あくじゅうへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,715자 · 73화면
鑿の歯形を印したる、鋸の屑かと欠々したる、その一つ一つに、白浪の打たで飜るとばかり見えて音のないのは、岩を飾った海松、ところ、あわび、蠣などいうものの、夜半に吐いた気を収めず、まだほのぼのと揺ぐのが、渚を籠めて蒸すのである。
漁家二三。――深々と苫屋を伏せて、屋根より高く口を開けたり、家より大きく底を見せたり、ころりころりと大畚が五つ六つ。
二十一
さてこの丘の根に引寄せて、一艘苫を掛けた船があった。海士も簑きる時雨かな、潮の※は浴びながら、夜露や厭う、ともの優しく、よろけた松に小綱を控え、女男の波の姿に拡げて、すらすらと乾した網を敷寝に、舳の口がすやすやと、見果てぬ夢の岩枕。
傍なる苫屋の背戸に、緑を染めた青菜の畠、結い繞らした蘆垣も、船も、岩も、ただなだらかな面平に、空に躍った刎釣瓶も、靄を放れぬ黒い線。些と凹凸なく瞰下さるる、かかる一枚の絵の中に、裳の端さえ、片袖さえ、美しき夫人の姿を、何処に隠すべくも見えなかった。
廉平は小さなその下界に対して、高く雲に乗ったように、円く靄に包まれた丘の上に、踏はずしそうに崖の尖、五尺の地蔵の像で立ったけれども。