일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいとにんしきとのしゅっぱつ

愛と認識との出発

倉田 百三

倉田 百三의 愛と認識との出発(あいとにんしきとのしゅっぱつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 64,420자 · 129화면

아오조라 문고

私は唯心論が行くところまで行くとき必ず帰着しなければならないように唯我論に陥ってしまった。

「天が下に独りわれのみ存す」という意識が私をおののかした。私はそぞろに寒き存在の寂寞に慄えつつも、また極端なる自己肯定の権威と価値とに、いうべからざる厳粛なる感に打たれるのであった。自己は今や唯一のそしてまたすべてのものとなった。宇宙の中心に座を占めて四辺を睥睨した。自己に醒めたるものの必ず通り行く道は個人主義である。それには醒めたる個人をして、しかあらしむる現実生活の種々なる外的の圧力がある。この圧力に迫られてさらぬだに個人主義に傾いていた私は、さらにこの認識論の基礎の上に立って極端なる個人主義に陥らざるを得なかった。この Individualism が要求の体系に従うとき必然的に Egoism になる。私が自己の内部生活を、実在の上に基礎づけようとする要求に忠実であるならば、私はエゴイストであるよりほかはなかった。その頃から私はショウペンハウエルの哲学に読み耽った。そしてひどく動かされた。この沈痛なる皮肉なる冷狂なる哲人の思想は私の利己主義に気味悪き底力と、悲痛なる厭世的の陰影とを与えずにはおかなかった。